p.1 | 公開日:2026/8/19

1. 学部低学年・研究始めたての人向けの論文の読み方

<h3>目次</h3> <ul> <li>この記事について</li> <li>環境構築</li> <li>論文を集める</li> <li>実際に読む流れ</li> <li>どれくらい論文って読んだらいいんだろう</li> </ul> <h2>この記事について</h2> <h3>どんな人向けの記事か</h3> <ul> <li>研究をマジで始めたてで論文の読み方を一切知らない人</li> <li>学部低学年生で研究や論文に興味がある人</li> </ul> <h3>この記事を読んでわかること</h3> <p>とりあえず最低限論文を読める環境にはなるはずです。</p> <h2>環境構築</h2> <p>自分が論文を読むときはざっくり</p> <ul> <li>Zotero</li> <li>Google Scholar</li> <li>ChatGPT</li> </ul> <p>を利用しています。</p> <h3>Google Scholar</h3> <p>論文や学術誌などを検索するとき用のGoogleの学術検索エンジンです。 研究者や先生をフォローして、その先生が論文を投稿・更新したときや、その先生の論文が引用されたときに通知をもらうこともできます。</p> <p>リンク:<a href="https://scholar.google.co.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://scholar.google.co.jp/</a></p> <h3>Zotero</h3> <p>論文を読むときの実質の必須ツールです。 Zotero自体は、Google Scholarなどで見つけた論文を溜め込んで一元管理できるツールです。</p> <p>リンク:<a href="https://www.zotero.org/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.zotero.org/</a></p> <p>ダウンロードした後は無料会員登録とログインをしておきましょう。 同期しておけば、別のデバイスからログインしても溜め込んでいた論文のリストにアクセスできます。</p> <p>使っているブラウザにZotero Connectorも追加してください。 ブラウザから記事をZoteroに追加するときに必要です。</p> <p><a href="https://chromewebstore.google.com/detail/zotero-connector/ekhagklcjbdpajgpjgmbionohlpdbjgc?hl=ja&amp;pli=1" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://chromewebstore.google.com/detail/zotero-connector/ekhagklcjbdpajgpjgmbionohlpdbjgc?hl=ja&amp;pli=1</a></p> <h2>論文を集める</h2> <h3>論文をZoteroに追加する流れ</h3> <p>試しに論文を一本Zoteroに追加してみましょう。 Google Scholarから論文を検索してみてください。</p> <p>検索したら、(Chromium系なら)右上にあるパズルのピースみたいなアイコンをクリックして、Zotero Connectorをクリックしましょう。</p> <p>Scholarの検索結果の画面でも論文自体のページでも大丈夫です(検索結果の画面だと近い論文を一気に追加できるのでおすすめです)。</p> <p>このとき、Zoteroのソフト自体を起動しておかないと怒られます。</p> <p>拡張機能のタブから追加する記事にチェックをつけて追加ボタンを押せば完了です。 Zoteroのソフトを確認してみましょう。論文が追加されているはずです。</p> <h2>論文の読み方</h2> <p>あくまで、自分の場合です。 人によって最適な論文の読み方は違うと思うのでご留意のこと。</p> <p>ざっくりとした流れは</p> <pre><code class="language-mermaid">flowchart A[AIに欲しい論文を伝えて&lt;br&gt;数本候補を出させる] B[Scholarで検索・実在確認して&lt;br&gt;Zoteroに追加] C[「未整理のアイテム」から確認して&lt;br&gt;ざっくり読む] D[AIにPDFを投げて壁打ち] E[感想を書く] F[フォルダにぶち込む] A --&gt; B --&gt; C --&gt; D --&gt; E --&gt; F </code></pre> <p>って感じです。</p> <p>最初からScholarで検索キーワードを試行錯誤するのは結構大変なので、自分はまずAIに欲しいジャンルを伝えて、検索キーワードや候補論文を出してもらっています。</p> <p>ただし、AIが出してきた論文のタイトルや書誌情報が正しいとは限らないので、候補をもらったらScholarなどで実在する論文なのか確認してからZoteroに追加しましょう。</p> <p>あまり大量だと手打ちで検索して追加するのは大変なので、csvでリストをもらってZoteroで読み込んで追加するのも手です。</p> <p>個人的には、論文をまとめて追加しておくことをお勧めします。 いちいち検索してから読むのって正直面倒ですからね。</p> <p>Zoteroの「<strong>未整理のアイテム</strong>」欄から貯めた論文を確認して、好きな順番で読んでいきましょう。</p> <p>自分の場合、同じ著者の論文を一気に読むか、上から順番に読んでいくかで読むことが多いです。</p> <h2>どれくらい読めばいいんだろう</h2> <p>ここが難しい、本当に悩ましいところですね。</p> <p>一本一本丁寧に精読していては時間がいくらあっても足りません。 なので、自分は本当に必要な論文だと感じた時以外はかなり雑に読むことにしています。</p> <p>ここからは、自分が普段やっている「<strong>最低限の論文の読み方</strong>」を紹介します。</p> <h3>最低限の論文の読み方</h3> <p>まず、AbstractとIntroductionを読みましょう。 次に、図や写真とそのキャプションを見て、どんなことしてるのかなーっていうのをざっくり把握します。</p> <p>Conclusionがあれば、そこも読んでおくと「結局何がわかったのか」を掴みやすいです。</p> <p>ここまで自分でざっくり読んだら、PDFをAIに渡して壁打ちします。</p> <p>「この論文の新規性は?」 「この図は何を示してる?」 「この部分がよくわからないんだけどどういう意味?」</p> <p>みたいに、自分で読んでいて分からなかったところを聞いていきます。</p> <p>普通の対話型AIもいいですし、NotebookLMなんかもお勧めです。</p> <p>読んだ後は、チャットを「<strong>論文を読む</strong>」的なプロジェクトに追加しておくことをお勧めします。あとで見返しやすいです。</p> <p>ざっくり内容を把握したら、Zoteroのノート機能やNotionなどを使ってメモを取っておくといいです。</p> <ul> <li>どんな論文だったか</li> <li>感想</li> <li>重要だと感じた場所</li> <li>自分の研究とのつながり</li> </ul> <p>あたりをメモしておくといいと思います。</p> <p>ここまでやっておくと、内容は完璧には把握できないにせよ、その後何かしようと思ったときに「そういやこんな論文あったなー」と思える可能性が高まります。</p> <p>すべての論文の内容を完璧に覚える必要はありません。 「この話については、あの論文に書いてあったな」と思い出せる状態をたくさん作っておいて、詳しい内容が必要になったときに改めて読めばいいのです。</p>